世界の賢人たちが描くAIの未来予測、10人目。ChatGPTを世に送り出し、AI時代の幕を開けた張本人です。「知能の時代が始まった」と宣言したOpenAI CEO、サム・アルトマン氏。
サム・アルトマンとは
サム・アルトマン氏(1985年〜)は、アメリカのAI開発企業OpenAIの共同創業者であり、CEOです。スタートアップ育成機関Y Combinatorの社長を経て、2019年からOpenAIの経営を本格的に率いるようになりました。
2022年11月にChatGPTを公開し、わずか2か月で利用者1億人を突破。AIの可能性を一般の人々に「体験」させたことで、世界の景色を一変させました。
「知能の時代(The Intelligence Age)」
アルトマン氏は2024年9月、「The Intelligence Age(知能の時代)」と題したブログを公開しました。農業革命、産業革命に続く人類史の転換点として、AIが切り拓く「知能の時代」が始まろうとしている——そう宣言しています。
彼が描く未来の骨子は、次のとおりです。
| 予測 | 内容 |
|---|---|
| 超知能の実現 | 数千日以内(10年前後)に、人間を超える知能が誕生する可能性がある |
| 科学の爆発的進歩 | AIが新たな発見を加速させ、医療・エネルギー・環境問題を劇的に前進させる |
| 豊かさの拡大 | AIにより生産性が飛躍的に高まり、数十年後には祖父母の世代が「魔法」と感じるような暮らしが実現する |
楽観の中にある覚悟
アルトマン氏のトーンは基本的に楽観的です。しかし同時に、リスクからも目をそらしていません。
彼は、AIが雇用や経済構造に大きな変化をもたらすことを認めたうえで、ユニバーサル・ベーシック・インカム(全国民への最低所得保障)の検討を提唱しています。技術の恩恵が一部の人に集中するのではなく、すべての人に行き渡る仕組みが必要だ、と。
アルトマン氏の特徴は、「未来を予測する人」であると同時に、「その未来を今まさに作っている人」であるという点です。ChatGPTの開発者がそのまま「知能の時代」を宣言している——これほど説得力のある(そして、これほど責任の重い)未来予測は、ほかにありません。
ひとこと
ChatGPTを実際に使ってみたとき、確かに「すごい」と思いました。その生みの親が「数年以内に超知能が来る」と言っています。現場を知っている人の言葉だけに、軽く聞き流せない重みがあります。
次は、そのAIを動かす「頭脳」——半導体とコンピューティング基盤の側から未来を語る人物です。NVIDIA CEO、ジェンスン・フアン氏を見ていきます。
参考・引用元
- Sam Altman “The Intelligence Age” OpenAI公式ブログ、2024年9月23日
※本記事は、公開されている著書・資料をもとに、その内容を要約・紹介したものです。予測はあくまで各人物の見解であり、将来を保証するものではありません。
